それはどうかな

心に引っ掛かったことを書き留めます

鹿太郎の小皿にとわ子は盛れないのです

清水宗治、勉強になりました。
朝から切腹話はキツイけど
「覚悟」というものを考えさせられる
なかなかのフリでした。

今週の大豆田とわ子は
待望の角ちゃんビッグバン回でございます。
(未見の方、御注意ください)


前回の屁理屈慎森も強烈でしたが
鹿太郎小皿伝説も負けてません。
どこをどう気を付ければ
ビニール傘の微妙な違いが見分けられるのか。

相手にとって自分がどういう位置付けかを
異様に気にする鹿太郎の後
人との距離感に無頓着な慎森とくっついたのは
やっぱり反動だったのかしらん。

さて、今回
私は大豆田とわ子を見くびっていたと
大いに反省させられました。

最初、単なる2代目社長なのかなと思ってたら
実力を認められて指名され
「社長なんてなるもんじゃない」と弱音を吐きながらも
一つ一つの問題に「社長として」真摯に取り組む姿は、なかなかどうして
只の網戸で手こずるオバサンではありません。

文系の私にはチンプンカンプンの建築用語で
設計を論ずる時のとわ子の目の輝き。
プロを束ねる総帥の貫禄です。

若手の素晴らしい設計に感銘を受けつつも
社長として予算にも配慮しなければならない。
「うちは作品を作ってるんじゃないよ
 商品を作ってるんだよ」
社員の生活を担っている経営者としての覚悟を
ひしひしと感じました。

やはり只者ではない大豆田とわ子。
あんなに難しい設計図は理解できるのに
組み立て式家具は超苦手って
どういう頭の仕組みなんでしょう。

鹿太郎も然り。
吹奏楽部なのに口笛が吹けない。
とわ子と相通ずるものがあったんでしょう。

ダンス教室で見初めたとわ子が本当に綺麗。
心奪われて、どんどん惹かれていく角ちゃん。
鹿太郎を演じている俳優っていうより
角ちゃんそのものに見えてきてしょうがない。

昔振られた女に情け容赦ない言葉を浴び
居合わせたとわ子が一矢報いて
全俺が泣いた時も
「良かったねぇ、角ちゃん」って言ったもの。

とわ子と別れてからの情けなさも
新しいロマンスヘの期待で
滅私奉公させられてることに気が付かない哀れさも
この人にしかできないものでしょう。

本業のコントでも
気が付いたら損な役回りになって
足掻けば足掻くほど面白悲しくなる
そういう男を演らせたらピカいちです。

元夫たちの間で「俺の方が」と
バチバチ火花散らしても、鹿太郎は
自分では到底敵わないとわ子の偉大さを
ちゃんと分かってましたね。

相手のことを認めた上でのアドバイスだから
とわ子の心にも響いたのでしょう。
これまで引っ掛かっていた「器が小さい」が
心の重荷を軽くする妙手だったとは。

鹿太郎に誘われ、昔取った杵柄で踊る二人。
戸惑ってたとわ子が、段々生き生きとしてきて
盛装姿になるダンスシーンには
全私が泣きましたよ。


さて、次回は最初の夫「八作」の修羅場があるのかないのか。

今回の、角ちゃんを利用するだけ利用しやがった女優と言い
八作の友人の彼女のくせに、堂々と二股掛けてきやがった謎の女と言い
ただの雰囲気美女に、男イチコロという構図は
私、本当に嫌で嫌で堪りません。

そういう女どもは
大豆田とわ子と伊藤沙莉
ギャフンと言わされてほしいですな。