それはどうかな

心に引っ掛かったことを書き留めます

干しブドウの正しい食べ方

エナガの超定義
毎回、実に丁度いい「胡散臭さ」を
突いてきますなぁ。



マインドフルネスってヤツ
私、勉強不足で知らなかったんですけど
アメリカのエリートさんたちに笑われるね)
我らが町田くんのイエナガ説明によると
「瞑想で自身の心の状態に気づく」
メンタルトレーニング……らしいっすね。

なんでも「ここぞという時に高いパフォーマンス力を発揮」できたり
「人間関係の改善が期待」できたりするということで

ビジネス成功の鍵として
アメリカの名だたる企業が挙って導入しているそうでございます。

瞑想ってだけでも目が点なのに
アメリカのエリートの間で流行ですもの。
全米が泣いた」に弱い日本人としては
それはきっとスゴいに違いない的な方向に
行きがちですわね。

しかもその効果が科学的に証明されているということで
そんなにええもんやったら、やらな損ですわ
とばかりに
日本の小学校でも導入しているところがあるのだとか。

ま、たしかに、この過酷で生きづらい世の中
少しでも心の不調を遠ざけたいと
思うのは道理。

ひとりその場に座して、黙々と瞑想に耽る。
それで明るく朗らかな生活が得られるなんて
夢のような話です。
お金もかからんし。




でもね。これって要するに
本人の気の持ちようをコントロールして
困難を上手く躱す方法を身に付けるってことですよね。

ストレスというものが
他者との関わりで生じるのであれば
その関わりの問題部分を改善しないかぎり
ストレスは絶対に無くならないわけです。

そういう外的要因の改善と
マインドフルネスという内的改善の二本立てで
初めて、問題解決と言えるのではないのかな
と、私は思うのですね。

なんかね、このマインドフルネスって
「心の痛み止め」みたいなもんかな?
な〜んて思えるんですよ。

痛み止めの薬が効くシステムは
患部から脳へ「痛み」を伝える回路を
ブロックすることで
「痛み」を感じなくさせるというもの。

ただ、感じていないだけで
「痛み」を作り出している患部は
厳然としてそこに有り続けているわけですね。

人間の身体は自然治癒力で回復しますが
こじれた人間関係や、過酷な労働環境は
そう簡単に改善は望めません。

ならば「痛み」を感じる側が
感覚を麻痺させる方が
手っ取り早いかもしれない。

実は「アメリカの大企業が積極的に取り入れている」点に
とても引っ掛かっているのです。

アメリカと言えば、資本主義・合理主義の
権化のような国ですよ。

社員が心の痛み止めによって
苦難を物ともせず、目覚ましい実績を上げる
こんな素晴らしいことはないじゃないか……
で、企業の望むような社員の一丁上がりです。

加えて、瞑想というものに纏わる胡散臭さで
ピンと来ました。
アレと仕組みが同じなんですよ。アレと。

それはズバリ!
あの悪名高きオウム真理教
あそこも信者の勧誘にヨガやら瞑想やらの
精神修行を謳い文句にしてましたよね。

マインドフルネスに関する記事を読むと
いわゆるマインドコントロールや依存に
充分注意してくださいとありました。
そういう危険性も有るわけですね。

番組では他にも問題点に言及してたので
ちゃんとバランスを取ってて
良かったと思います。




で,具体的に一体どういうことすんの?
に応えて、1分瞑想というものを
専門家の方がレクチャー。

椅子に座って、目を閉じ、呼吸に意識を集中。
雑念が浮かんできたら、そこに「気づき」
意識を呼吸に戻すということを繰り返す……

おぉ、これぞ瞑想です。
私もやってみたのですが、呼吸に集中すると
たしかに雑念は浮かびにくいですね。
仕舞には段々眠くなってきましたよ。

お次は、食べる瞑想というもので
干しブドウ一粒を手に取り
よく観て、感触を確かめ、匂いを嗅いで
舌触りを感じ、丁寧に噛み、味わい
飲み込んだ時の感覚を感じ取るんだと!

ここまで大事に食べてくれてありがとうと
後に干しブドウが恩返しに来るんじゃないか
ってくらい馬鹿丁寧に食べるのです。
たった一粒を。

上に放り投げて口でキャッチとか
10粒以上を口に放り込んでモグモグなんて
食べ方してた私は、瞑想どころか
なんだか干しブドウに悪いことしたなぁと
反省してしまいましたよ。

これも「気づき」ってことかな(笑)

どちらも新鮮な経験で、しかも
忙しない日常とはかけ離れたゆったり感は
確実に得られます。

よくね、怒ってる時に行動すると
ろくな事がないって言うじゃないですか。
何かでカッカしてる時にやったら
効果的かもしれませんね。

そして、合間合間にイエナガ
かる〜いノリで「どう?!」と
入って来るのですが、コレが最高に
胡散臭い!!

レクチャーの先生の浮世離れした佇まいと
相俟って
マインドフルネスの有用性と危険性が
同時に伝わって来る。

情報の両刃の剣的な面を表現するのに
町田くんの果たす役割は大きいのですよ。




そして今回、目を見張ったのが
彼の身体の大きさです。
今までガバガバだったジャケットが
パツパツなんですよ。
コケてた頬も戻って、健康的に。

これは来る自衛隊ドラマに向けて
準備万端で臨むということですね。
夏が待ち遠しいです!