それはどうかな

心に引っ掛かったことを書き留めます

八女のおっさん 妻子持ち……ですよね〜

『テッパチ』第4話、抜けてしまいました。
ごめんなさい。

なんか、視聴率がダダ下がりだという噂を耳にすると
心が折れてしまいますねぇ。
そのせいか、イイところより粗ばっかり見えて来ちゃうのは
私の心が弱いからでしょう。

ドラマだから、選りすぐりの崖っぷちたちを
ぶち込んで
皆の成長するさまを御覧いただく趣旨は
分かるんです。

「あざとい」という声も聞かれる
男性的肉体美の大安売りも
個人的には大歓迎なのです。

が、やはり個々の抱える問題を
友情と熱意と偶然で一気に解決は
都合良すぎる気がしないでもない。

サバゲーで培った射撃の腕前だけを頼りに
自衛官を志した丸山が
宙に追い越されただけで自信が揺らぎ
昔の同僚のヘッドハンティングに乗せられ
危うく虎の子の500万を騙し取られそうになる
という件も然り。

何故バレたか。
その同僚が詐欺仲間と電話で話してるのを
丸山が偶然、聞いちゃったから。

荒井の父親が面会に来た要件が
間違って独り歩きしたのも
盗み聞きしようとした小倉が
偶然、途中から聞きかじったから。

そして、最たる偶然は
同じ時間に宙と桜間教官がランニングし
何度も曲がり角でぶつかる、という偶然。

いや、偶然も重なると必然になるって言うから
この二人はやっぱりそういう運命なのか!
なのに、私は何故宙を失恋させようとしたのか(笑)

安心してください。
八女のおっさん、既婚者でした(笑)

前置き長くなりました。第5話ネタバレいたします。







大体、超優秀な自衛官である桜間教官が
男一人にぶつかったくらいで
あんなに派手に転びますかねぇ(笑)

しかも、クラクション鳴らして迫り来る車を
轢かれそうになるまで
突っ立ったまま待ってるんですよ。
(戦場だったら真っ先に御陀仏ですぞ)

そこを宙に抱きすくめられて助かる
っていう流れにしたくてなんだろうけど
それが通用するのは
少なくとも「自衛官じゃない女」でしょ。

強いしっかりした女性が、ふと見せるか弱さ
ってことなのかな?
訓練の時の隙の無い様子とは打って変わった
「オンナの顔」を、よりによって宙にしか
見せてないのがミソなのか?

せっかくの桜間教官の毅然とした佇まいが
台無しのような気がするのですが。

この第5話は、特に「女性」がテーマでしたね。

男女合同訓練に浮き立つ男ども。
男ばっかりの生活は
容易に生殖本能に火をつけるんですねぇ
わっかりやすいのう(笑)

自衛隊内での恋愛は許されてるのか」という
宙の突拍子も無い質問から
なーんと、八女のおっさん職場大恋愛カミングアウトに至り

そこから、結婚・出産後の女性自衛官
充実した身の振り方が
自衛隊にはちゃんと用意されている話になり
しっかり自衛隊PRにもなってて良かったですね。

しかし、その「妊娠・出産」の言葉に
微妙な反応をした女性自衛官が……

訓練生になる前に付き合ってた元カレの子を
妊娠した石崎でした。
どうやら「自衛官になる」という目標が出来て
試験を受け、合格し、彼と別れて
訓練に励んでいた矢先に妊娠が判明したそうで。

うーん、ここがよく分からない。
国のために働きたい=彼と別れなくちゃ
って、なります?

試験受けて、合格してから別れたってところが
引っ掛かるんですよ。
ちゃんと目処が立ってから別れるって
ズルくないですか?

「恋愛なんかよりも大事な夢を見つけた」
「彼にも恋にも未練なんてない」
「頭の中は一人前の自衛官になることだけ」
ああ、それなのに……なんで?

なんでもへったくれも無いでしょうが。
一時の感情に流されて避妊しなかったツケが
回って来ただけですがな。

石崎にほのかに恋心を抱いていた
小説家志望の小倉が、ちょうど腹壊して
隣のベッドで寝ていて
その話を聴いてしまうってのも、また偶然。

不純な動機で入隊した小倉を軽蔑していた石崎は
彼の「めでたいこと」発言にブチ切れ
「なんで女だけがこういうことで悩まなきゃいけないの?」と不満を吐き散らすのですが

私には八つ当たりにしか思えません。

かの大駄作『SUPER RICH』でも鮫島が
似たようなことカマしてましたよね。

女性にとっての仕事・結婚・出産は
人生の一大事、且つそれらの両立も一大事
なかなか難儀なテーマであることは確かです。

が、その大きなテーマをぶち上げることで
個人の負の事情から目を逸らせるのは
ズルいと思うのです。
主語を大きく言われると
相手は反論しづらくなるからです。

石崎の相棒にまで
「無神経だ。妊娠が女の幸せだと決めつけるな」などと
散々な言われようの小倉がちょっと可哀想。

レイプされたのなら、その理屈も通りますが
合意の末の妊娠に「幸せとは限らない」なんて
無責任過ぎます。

このやり取りを、これまた「偶然に」
桜間教官が聞いてしまい
自衛隊が如何に妊婦にいたれりつくせりな所か石崎に話し
「仕事も出産も手放す必要が無い」ことを強調します。

なんだかんだで、しっかりPRしてますな。

結局、まだ訓練生の自分は半人前だから
国もお腹の子も両方は守れない
ということで
石崎は自衛官を諦めることになりました。




ところで、この件にかこつけて
桜間教官に「今、男、いるんすか?」は
いきなり過ぎんか、宙よ。

いや、こういう強引な物言いが
功を奏するのか?

一目惚れした女性自衛官を落とした八女のおっさんも
きっとこんな感じだったんだろうなぁ。

しかしねぇ、それは結局
男前だから上手くいくんじゃねーの?
と、今回はひねくれております。

八女のおっさんがマイホームパパって
ガッカリだよ(笑)