それはどうかな

心に引っ掛かったことを書き留めます

これぞ閉店大セール

大幅に遅くなってしまい

まことに申し訳ありません。

 

最後の最後に「これぞ自衛隊」という

災害救助シーンもあって

まぁまぁ見応えありーのだったんですけど

 

感動の押し付け感のパワーアップに

辟易してしまいまして。

どう締め括ったらいいものか

逡巡しておりました。

 

『テッパチ  最終話』

遅ればせながらネタバレです。

 

 

 

 

 

うーん、これを「感動的」ととるか

「作為的」ととるか。

まぁ、ドラマは所詮作り物。

至る所、作為だらけで当たり前なんですけ 

どね。

 

先ず、私が敢えて触れてこなかった

オリンピック代表候補者の大怪我の件。

 

たしかに、初現場での宙の不手際が

発端だったかもしれませんが

あくまでも自分が変な飛び降り方をしたか

らですよね。

 

なんとかボードだかの選手で

オリンピック代表にまでなろうかという

自身の大切な身体を考えたなら

「怪我を避ける」ために全力を尽くすのは

当たり前のこと。

 

自分の不注意を棚に上げ

仕切りが悪かった宙に

全面的に責任を押し付けてきた段階で

この芝山には、まったく同情できなかった

のです。

 

宙が直接突き落としたのなら

いざ知らず

代表になれるチャンスをフイにした怨みを

「そもそもコイツがちゃんとしてたら

こうはならなかった」と

宙にぶつけてるだけ。

 

「被害者様」ヘの一方的な謝罪を

強いられる宙の姿で

最後まで引っ張られたのには

ウンザリしてしまいました。

 

ここまで引っ張ったのには理由があって

 

前回の悪夢で自衛隊を退いたと思っていた

馬場くんが

まさかの処理保留で、まだ籍があると知り

 

後は彼の気力の回復を待つしかない。

信じて待ち続けるためには

落ち込んでいる場合じゃないぞと

根気よく芝山を励ますことになったからで

すね。

 

この芝山との和解を促したのが

風間っていうのも唐突です。

一応、宙の先輩で同じ現場にいたから

責任を感じて……らしいのですが

 

事故の後、真っ先に上司である桜間が

謝罪に赴いたときでさえ

けんもほろろだった芝山が

 

その後もずーっと宙を悪し様に追い払って

いた芝山が

初めて顔を出した風間の一言で

宙の話を聞こうとするってのがなぁ。

 

で、その会話で芝山の口から出た

「先ずあんたが死ぬ気でやってるところを

見せろ」が

後々、効いてくる……という流れですね。

 

強引、強引、強引ついでに

病院の中庭で宙は風間に

「何故ラグビーから逃げたのか」

「人との出会いで如何に救われたか」を

まるで総括のように語り出し

 

挙句の果てに、偶然通りかかった少女が

宙のドッグタグを欲しがるという

不自然極まりない出来事が起こります。

 

(カワイイ物に目が無い年頃の女の子が

文字を刻んだだけの金属板を欲しがるか

ね?)

 

さすがにコレはあげられないからと

宙は妹にあげるつもりだったという

別のネームプレートにその子の名を書き

笛を添えて渡します。

 

妹にあげる予定の物を

リュックに入れっぱなしってのも

首傾げますが

 

ここで随分と盛大にフラグを立てて来たの

もう、見え見え過ぎて。

 

あのねぇ、伏線張るなら

もっと周到に張ろうよ。

 

 

さて、再び大雨に見舞われ

土砂に塗れた瓦礫撤去の任務に

駆り出された宙たち。

 

この下に生存者がいるかもしれない。

流れから言って、いないわけがない。

先程の伏線てんこ盛りで

容易に想像がついてしまいます。

 

ただの撤去作業なら、重機だけで

チャチャッと済みますが

人が埋もれているかもしれないとなると

人力で一つ一つ丁寧に取り除かなければな

らないんですね。

これは本当に頭が下がります。

 

で、いよいよ伏線回収で。

生き埋めになった場合の生存確率の

イムリミット72時間目前で

瓦礫の中から、宙が少女にあげた

ネームプレート発見!

 

捜索に血道を上げる中

とうとう上層部から、捜索終了の命令が。

 

上からの命令は絶対服従

それは重々承知の上で

捜索続行を懇願する宙。

 

他の隊員には聞こえなかった笛の音が

たしかに聞こえたと力説する宙の

必死の姿に胸打たれたいのは山々ですよ。

 

山々ですけど、どうにも独り相撲にしか

見えなかったのは、ちと残念。

 

現場を見ていない上の人が

セオリーどおりに捜索打ち切りを決めると

いうのは

余りにも機械的で無慈悲だなとは思います

 

実際の現場で、一隊員の希望を優先して

命令を反故にすることは可能か、と

考えると

ああ、これはやっぱりドラマだからね

なんですよ。

 

そりゃ、あんだけフラグ立てたのも

結局、生きて見つかるからだよねぇ。

という、冷めた見方しかできません。

 

おまけに、日もとっぷり暮れた中

絶望のどん底にいた、あの馬場くんが

八女のおっさんの説得の甲斐あって

捜索現場に合流するんですから

 

これで「見つかりませんでした」は

絶対にあり得ませんわな。

 

少女と両親を無事に救い出し

めでたしめでたしでございます。

生存者を抱えた宙を中心に

隊員が皆で歩いて来る様は

まるで、映画『ハルマゲドン』みたい。

 

ここでふと疑問が。

この土砂と瓦礫の規模で

生存者3名(しかも宙がたまたま知り合っ

た人)以外

被害者がいないってのは

おかしくないか?

 

なんか、最終回に詰め込みすぎたきらいが

あるんですよねぇ。

この1話分を、前編後編と2回に分ければ

もっと丁寧に描けたような気がします。

 

でも、生存者をヘリに乗せ

飛び立つ機体に向かって全員敬礼したとこ

ろは

さすが自衛隊だなぁと思いましたね。

 

それだけに、最後が駆け足になったのは

本当に惜しいのですよ。

 

 

 

馬場くんも復帰し、芝山とも和解し

良かった良かった……

 

いや!最大の宿題が残ってた!

宙の恋ですよ、恋!

 

意中の桜間に呼び出された宙が聞いた答え

な〜んと、桜間まさかのアメリカ留学。

 

ピンク色のヘイサクに続き迷彩服の宙も

彼女にアメリカへ逃げられるという不運?

 

かと思いきや

踵を返した桜間が宙の襟鷲掴みで引き寄せ

いきなりキッスでございますよ!!

 

いや〜〜ビックリしたなぁ、もう。

襟掴んだ時は最後に宙を背負い投げか?

なんて思う間もなくブチューだもんなぁ

(笑)

 

桜間さん、かっけー!

熱い美男美女を熱い太陽が照らし

それはそれは美しかったですね。

 

 

町田くん、お疲れ様でした。

途中、主演の影が薄れ気味になって

西荻窪の二の舞いの懸念もありましたが

最終話に来て堂々の主演っぷりでした。

 

個人的には、せっかく付けた筋肉を

今後も維持していただきとうございます。

なんちゃって(笑)