それはどうかな

心に引っ掛かったことを書き留めます

通販番組 プロ素人の闇

大変ご無沙汰してしまいました。

申し訳ありません。

 

 

 

実は、私がかれこれ1年ほど前に書いた

記事がございまして

https://yorunonezame.hatenablog.com/entry/2021/08/21/005258

その後もしつこく

ウォッチングしてたのであります。

 

そして「コイツ、ここにも出てるのか!」

にはもう慣れっこになった、つい先日

我が目を疑う光景に出くわし

開いた口が塞がリませんでした。

 

なんと、前にも取り上げた

通販出突っ張りの素人(仮)オバサンが

とうとう違う名前も使い出したのです!

思わず2度見しましたよ。

 

どういうことかと言うと

育毛剤、膝サプリメント等々で

散々横にデーンと出してたフルネームの

苗字が別名

下の名前は平仮名を漢字表記にして

この度

卵殻膜成分配合オールインワンジェルを

絶賛されていたのです。

 

「苗字が別」ってことで

離婚か、はたまた結婚されてかは

わかりませんけど

下の名前をいきなり漢字表記にする?

それに何より従来の膝サプリCMなどでは

未だに、昔の名前で出ています

小林旭か!)

 

それでなくても、実際に体験し

効果の程を正直に述べていると思しき

一般人が

実は「素人を演じるプロではないか?」

と疑われているのに

 

別CMで名前を変えて

更に別の一般人になりすますとは

悪どさもここまで来たか

という感じなのです。

 

怒り心頭の私は

その怪しい素人(仮)オバサンが

所属していると思われる事務所に

直撃電話してみたのです!

(内心ドキドキでした……)

 

その事務所はエキストラ派遣を生業に

しているところで

その素人(仮)オバサン

確かにそこの所属タレントでした。

(もう「タレント」と呼んでもいいと

思います)

 

さていよいよ、素人(仮)ではなく

晴れて「プロ素人」となったオバサンの

別人なりすましについて疑問を呈すると

社員の男性はこう述べられました。

 

「その別名義での活動は

本社の管轄ではありません。

当該タレントがその名義で

別の事務所に所属して得た仕事ではないの

か」

 

えっ?!

 

そんなことがあり得るのですか?

と、問うと

「あり得ますね」ですって。

ヒエ〜〜ッ!!

 

加えて、そちらの業界では

最低限ココは守ろう

みたいなルールは無いのか、と質すと

「無い」のだそうです………

仁義なき通販CM業界なのであります。

 

ここで二の句が継げなくなっては

電凸した意味がありません。

ではこの件をJAROに訊いてみます……と

若干含みを持たせた一言を残して

電話を切りました。

(気のせいか、社員さん

ちょっとドギマギしてましたよ)

 

JAROとは公益社団法人  日本広告審査機構

「紛らわしい広告・表示」に

目を光らせる団体ですね。

 

再びドキドキしながら

電話をかけると、女性の方が応対。

事の経緯を話すと

やたら「具体的に仰ってください」と

 

要するにそのオバサンの名前やら

該当CMの内容企業名商品名

一切合切を詳しく説明しなはれって

ことなんですね。

 

そうしましたら

「では、こちらで見てみまして

それから判断いたします」ですと!

 

なんかねぇ、ピンと来てないんですよね。

 

この手の通販番組で

真っ先に目を付けられる箇所は

医薬品ではないのに「効能・効果」を

明言してしまっているかどうか。

(これは完全に違反行為です)

 

じゃあ、そのために

出演者に感想で語らせ

「あくまでも個人の感想です」を

言い訳で入れるんですね?

と、訊いたところ

 

なんと!そのテロップを入れれば

何を言っても許されるわけではないそう

なんですね。

 

え?

それなら、ほとんどのCMアウトじゃん!

 

その点も色々とツッコミたかったんですが

今回の私の疑問点は、あくまでも

「仁義なき別人なりすまし」なので

そこを一生懸命、力説したのですが

 

「一般の方が実名を出したくなくて

色々仮名を使うことは

違反とは言えない」の一点張り。

 

だから、そのオバサンは

純粋な一般人ではないのだよ、と

いくら言っても

「見てみないと判断できません」………

最後まで暖簾に腕押しでした。

 

 

前の記事でも述べましたが

名の通った芸能人が絶賛するのと

実際に使用した一般人が

実感として「良かった」と言うのでは

圧倒的に後者の方が信憑性あるわけです。

 

しかし、その一般人が

実はこなれた演者に過ぎないとなると

視聴者が信じる拠り所は

根底から崩れます。

 

しかし、そこに明確なルールは無いのが

実情なのです。

 

プロ素人の皆さんは

一般人を一般人らしく演じるプロ仕事を

しながら

プロとしては無名であることを最大限に

利用して

時には仮名を使える一般人の恩恵にも

与るという

実にオイシイお仕事をなさっているわけ

ですね。

 

いやぁ、コレは盲点でした。

無名であれば無名であるほど

通販業界では重宝されるという、ね。

 

でも、そういうことなら

件のオバサンのように

あっちゃこっちゃ出まくるのは

却って、墓穴を掘るんじゃないかえ?

 

泡食って別名使ったって

髪型、髪色、雰囲気変えたって

大規模顔面工事でもしない限り

すぐバレまっせ。

 

それに、無くて七癖と申しまして

口調の癖はそうそう直りません。

ま、そういうところが

万年エキストラなんでしょうな。

 

と、悔し紛れにイヤミを言ってみましたが

 

実はJAROにも

解せない点がございまして。

 

広告に関する苦情を承る機関にしては

「広告にあまり関心が無いんじゃない

の?」

という印象が拭えないのですね。

 

あれだけ毎日、朝から晩まで

垂れ流されていれば

商品名を聞いただけでピンと来そうな

ものなのに

何を聞いても「?」な初耳感。

 

もしかして、もしかしてですが

ただ単に「苦情を聞く」という

バイトか何かじゃあるまいか?

 

とにかく、何にしても

通販番組に対しては

・鵜呑みにしない

・買おうと思ったら、録画に録って

 細かい字で書いてある所をよく読む

・ネットで口コミを調べる

等々の自衛策を万全に取ることを

強くお勧めいたします。