それはどうかな

心に引っ掛かったことを書き留めます

SUPER 行き当りばったり……っち?

山田くん、座布団全部持ってって級の
しょうもないタイトルでごめんなさい。
SUPER RICH 第5回です。
(内容に大いに文句垂れます。御注意を)



前回、書き忘れた件
学生時代からの同志で、二人三脚で頑張ってきた信頼し合う仲だったのに
衛が亮の実家のことを何も知らなかったのは
これ如何に?

など、随所に穴空きまくりなディテールは
今回も元気いっぱい空いてくれてた上に
春野優の「只者でなさ感」が
どんどん迷惑な方向ヘ行くけど大丈夫なんか?
という、モヤッとした気持ちが残りました。

最初の頃に抱いた懸念
「この子は事あるごとに自分の貧乏を前面に押し出してくるのでは?」が現実味を帯び
金に不自由したことがない衛の座右の銘
貧乏に喘ぐ己が鵜呑みにして突っ走った挙げ句
頓挫すると「ウチは貧乏で……」もしくは
「俺、まだ子供で……」と泣き言並べる。

ウザくないか?

そりゃ、空も碇さんもウンザリするわな。
と、同情してしまったぞよ。

貧乏な親に足引っ張られる不幸は
可哀想だとは思います。
(それに関しても疑問があります。
ずーっと何年もアップアップな経営状態なら
事業の見直しとか廃業とか不動産処分などで 
新たに経済基盤を作る努力をしませんかね)

でも、そんな家庭でも幸せだ、と言ってみたり
言ってる傍から貧乏を嘆いてみたり
あぁ、もう勝手にせい!なのですよ。

チェリまほでの安達もウジウジしてたけど
彼には己を弁える謙虚さがあったし
他人への心遣いもちゃんとしてたので
心から「ガンバレ!」と応援したくなったのです。

が、この優ってのは……
衛に「悪いこと言わん、空にしとけ」と
私なら助言しますね。

情けないながらも何とか殻を破って成長したい
という人を演じさせたら
赤楚くんは本当に上手い。
上手いだけに、芯がブレたセリフが続くと
優のキャラクターもあやふやになり
最悪、見ている方に嫌悪感を抱かせる。

春野優は嫌いになっても
赤楚衛二は嫌いにならないでください!
こんなこと言わせないでよ。



そして、このドラマ最大の欠点
「いろいろと雑」ですね。

先程の優の実家の「貧乏慣れ」が高じて
とうとう息子の優に200万円という大金を
母親が涙ながらに無心するという
ここ、貰い泣きしなきゃならんところか?
なシーンですが

私は泣くどころか猛烈に腹が立ちました。
大体、社会人になって数年の貯蓄額など
たかが知れてるのは親なら把握できるはず。
暗に息子に借金をさせるようなものです。

もう、自分たち名義では借金できないのなら
この200万は自転車操業に当てられるだけで
焼け石に水になるお金。無駄金です。

冷たいかもしれませんが、いくら親とは言え
額が額なだけに
優はその金がどういう経緯で必要なのか問いただすべきで
安易に自分が借金を背負うのは危険です。

お金が無い事の怖さ辛さが
一番身に沁みているはずの優ですよね。
200万(20万じゃないよ!)を返済することが
どれほど大変か、分かってるはずですよね。

しかもその大金を、理由の如何に関わらず
空が自腹で融通してやるという珍プレーに至っては、もう開いた口が塞がりません。

シリアスな場面、ほっこりな場面
緊迫する場面、コミカルな場面
色々組み合わせても自然に見えるためには
設定がブレず、細部をキッチリ描写することが大切です。

なのにこのドラマは、見せたい場面を優先し
大事な要素をその場面に追随させるという
本末転倒を平気でやっているわけです。

飛行機が行って帰って「ハイ、1年後」とは
随分乱暴なショートカットだし
その証拠は、幾分垢抜けた見てくれと
片言の外国語だけ。
おそらくこのシーンで見せたかったのは
リリカのツッコミでしょう。
ホラ、面白いでしょう?と。

ラーメン屋の兄ちゃんが
何故か IT企業の秘書になってたのは
名作『古畑任三郎』の花田くんの真似でしょうか。
(今後もいろんな職業で現れたら、ビンゴ)

1年前だったとは言え愛を告白してきた優と
肌密着のダンスなんかやっちゃった日にゃぁ
躓いたはずみに優の恋心燃え上がるのは
当たり前だのクラッカーでしょうが、衛よ。

ツッコミ出したら、枚挙にいとまがありません。

このドラマを見続けるためのモチベーションは
ただ一つ。
衛と空と優の恋の行方、どうなっちゃうの?
だけでしょうか。

そこにそんなに興味が無い私は
衛と零子の関係をどう決着させるのか、と
洗面所で具合悪そうにしてた鮫島(コレ、大体「妊娠」を連想させる流れ)の相手は
東海林じゃないか?が、当たるかどうか。
そんなとこっすね。