それはどうかな

心に引っ掛かったことを書き留めます

お見舞い申し上げます。

先般の地震、皆様、御無事でしたか?
私も昔、震度6を経験したことがあります。
家が船みたいに揺れて
それはそれは恐怖でした。

天変地異は避けようが無い。
出くわすことを想定して
如何に普段から準備しておくかが
大事なのですね。



緊急事態で、テレビ番組も差し替えられ
僕ドラ・ダメな男じゃダメですか?第7話も
1週延びてしまいました。

中野くんに入れ替わりを見破られ
権太婆ちゃん「ヒェ〜〜ッ」の続き
やっと再開でございます。

チェリまほ劇場版の情報が
どんどん入ってくるのと相俟って
今回の町田くんの演技に
ちょっと黒沢くんを思い出してしまったのでありますよ。





遂に核心を衝かれた権太婆ちゃん。
入れ替わりという結論に至るまでの
中野くんの心理はよくわかります。

「なんか変だな〜」と思っても
その違和感は一体どこから来るのか
人って、なかなか突き詰めようとはしないんですよね。
むしろ違和感を感じないようにする。

いやいやでもでも、この権太婆ちゃんは
変わりすぎですわね。
アレで本気でバレてないと思ってたのですから
やっぱり思考のスケールが違うのです。

バレたからには、真っ先に懸念されるのが
中野くんとの起業の件。
「田町先輩と起業したい」が発端ですからね。

しかし「ビジネスは外身より中身の方が大事ですから」と男前なセリフで
相手が権太婆ちゃんでも構わない意向の
中野くん。

体裁ばっかり気にする権太よりも
規格外な婆ちゃんの方が絶対いいと
私も思います。

翌朝、中野くんにバレたことを踏まえて
対策を練り直す権太と婆ちゃんですが
インド風の置物で、権太婆ちゃんのマイペースが結局発動してしまい、葛西ちゃんの手前
中野くん含めて3人で取り繕う始末。

ここのシーン、面白かったですし
何よりも、昨晩の権太のカツヨが呟いた
「葛西は葛西の幸せ見つけてよ」を
真顔の権太で甦らせたのが良かったですね。

婆ちゃんの口から出た言葉なんだけど
葛西ちゃんの心には、権太本人が言ってるように感じられたのでしょう。
二人の心の内側が伝わって来ます。

町田くんの婆ちゃん口調に馴れきってた所へ
突然の二枚目御登場にドキッとしちゃった。
で、すぐさま、何とも不自然なインド話と
置物片手に「目玉焼き作りまーす」ですもの。

前回に続き、4人の掛け合いが見事にハマり
コミカルなシーン、大成功です。

さて、気を利かせたにも関わらず
葛西ちゃんへの思いを断ち切ろうとする
権太のカツヨに運転を断わられ
止むなく葛西ちゃんと車中二人きりになる
権太婆ちゃん。

ここの二人の会話も良かったですね。
権太婆ちゃんは、あくまでも婆ちゃんとして
予想外の出来事にワクワクしている様子が
素直に表現され

片や葛西ちゃんは、権太への未練もありーの
新しい道へ踏み出そうと生き生きしているさまに
安心も寂しさもありーので、超複雑。

そしていよいよ、車を降りて別れ際
葛西ちゃんは葛西ちゃんの道を進むための
最後のはなむけの言葉を権太へ送ります。

再会して知った権太の変化(そりゃ中身婆ちゃんだもの)を踏まえ
でも、どんなふうになっても「権太は権太」
「好きなことして生きててくれたら元カノとして嬉しい」と。

この時の、葛西ちゃんの一言一言を
権太婆ちゃんとして聞き、心に響くさまが
チェリまほで、安達くんの逆告白を
噛み締めるように聞いていた黒沢くんを彷彿とさせ
俳優・町田啓太の真骨頂を見たような気がするのです。

頼りない孫を、こんなにも思ってくれる人がいる。
思わず本当のことを言い出そうとした権太婆ちゃんを遮るように、吹っ切るように
「お見合い」を宣言する葛西ちゃん。

権太婆ちゃんは驚きと後悔を胸の奥に押し込め
最後は笑って明るく別れるのですが
眼がねぇ、潤んでたんですよ。

再びチェリまほで恐縮ですが
最初の告白を安達くんに受け入れてもらえなかった時の
その場では強がっても
離れた時にドッと悲しみが押し寄せて来た
あの黒沢くんを思い出したのですよ。
(私が「この俳優スゴいな」と思ったのは
まさにそのシーンでした)

SUPER RICH での、泣きながらナポリタンでも
感じたのですが
この人は、悲しみを堪えるか堪えきれずかの
ギリギリを表現するのが非常に上手いですね。

特に今回は、権太本人ではなく
婆ちゃんとしての悲嘆ですから
高難度だったわけで、素直に拍手を送りたい。



さて一方、群馬名物コンニャク芋掘りに
精出す権太のカツヨは
中野くんから、葛西ちゃんの見合い話を聞き
ちょうど帰って来た権太婆ちゃんと
入れ替わりを戻す戻さないの押し問答と
相成ります。

若い身空でいきなり余生を過ごすのは
いくらなんでもあんまりと
本来なら、権太の方から不平が出るのが道理。

なのに、このままがいいと突っぱねたのは
権太(のカツヨ)の方。

気が済まないから、老後の為の貯金を
全部使ってくれと通帳を差し出すも
ここでの暮らしに金は必要ないと、権太が
嘘べぇ吐いて親から平気で金を引き出そうとしてた、あの権太が達観したように言うのです。

婆ちゃんの病気も自分ひとりの胸に収め
婆ちゃんとして生を全うしようとする権太。

空虚な「いいね」欲しさに血道を上げてた自分の愚かさ
バカにしてた田舎暮らしで知った婆ちゃんの偉大さ
ここの語りは宮崎美子さんですから
説得力は絶大ですね。

もし、本当に「入れ替わり」が
神様の意図した仕掛けなら
いい加減に生きていた権太が
本当の自分に目覚めた時点で目的達成です。

後はどういう切っ掛けで元に戻るかなのですが、
カツヨに気があった又一が一緒に暮らすという
ビックリ展開でいきなりとは
見ているこっちがビックリでした。

まぁ、神様の仕業なら
何でもアリというわけで(笑)



さて、次回で最終回。
有川くんとのお見合いに臨む葛西ちゃん。
表情はかなり前向きなご様子ですが
申し訳ないけど、今から「可哀想な有川くん」が目に浮んでます。

そして、更に残念なことに
我らが町田くんのコロナ感染を知りまして。
陽性結果が出ましたが、顕著な症状は
今のところ見られないそうです。

しかし、この流行り病は油断禁物。
しっかり養生して回復してほしいものです。