それはどうかな

心に引っ掛かったことを書き留めます

ガチ王中村慎森、真の敗者となる

伊藤沙莉の名調子に導かれ
「今週の大豆田とわ子」第2回でございます。
(未見の方、御注意ください)


先ず、3番目の元夫・中村慎森(岡田将生)の「そりゃ離婚になるわな」な人物描写満載で
この男の何が良くてとわ子は再再婚したのか
逆に興味が湧いてきます。

とにかく口を開けば
「〜って、要ります?」
「〜する必要あります?」
ああ言えばこう言う、めんどくさい男です。

無駄な事に時間を取られたくないからこその
発言なのでしょうが
何故必要無いのかのひとくさりを聞かされる
その時間の方が、余っ程無駄ではないのかえ?

どうもこの男は、子供の頃から
素直に喜びの輪の中に入って行けない
冷めた人生観を持っているようなんですね。

自身に喜びを見出せないのですから
伴侶であるとわ子の達成感にも共感できず
司法試験3浪中の主夫という現実にも嫌気が差して逃げちゃいましたとさ。

ところが、そのたった一度の選択の間違いを
激しく後悔していたんですねぇ。
一人きりになると
思い出すのはとわ子との幸せだった日々。

理屈っぽく突っかかるのも
腹の中では「いけ好かない」と思ってるデザイナーとの仲を揶揄するのも
とわ子への未練の裏返し。おまえは小学生か。

慎森の自分で自分を励ます癖は
一見ポジティブに見えても
実は都合の悪いことから目を背けているだけなのでは?(犬缶だぞ、犬缶)

とわ子に新しい彼氏ができてくれないと
自分の気持ちに終止符が打てない、なんて
岡田将生に真顔で言われたら
並の女ならほだされるかもしれません。

だが、そうはならないのが大豆田とわ子。
慎森が逃げたという現実を受け止め
別れを決断し、思い出のソファも捨てて
未練を断ち切るのです。慎森とは正反対。

派遣切りされた女性の言葉「グッドルーザー」が、ここで響きますね。
負けを潔く認めることで初めて
次へのステップに進めるのだよ、慎森。

マンション内の騒動にノコギリ持参で駆けつけたせいで、しょっ引かれたとわ子。
彼女を助けようと馳せ参じた慎森の口から出た
「離婚した、元夫です」。

あんなに嫌がってた言葉をしっかり言い切ることができたのです。




イケメンだわ、顔小っさいわ、スタイルいいわ
もう非の打ち所無しの岡田将生

彼に「アメトーーク 運動神経悪い芸人」の
ガチ王松尾走りをさせるとは、アッパレです。
見事に「12年間、体育1」のヘタレ走法を
あの長〜いお御足で見せてくれました。

パンダだけが心の救いという可愛さも
あの小公子のような風貌にピッタリです。
(名前「しんしん」だからパンダ好き?)

エンディングも格好良かったし。
(毎回変えてくるのかな?まぁ、贅沢な)
一緒に出てる角ちゃんまで
イケてるように見えてくるから、あら不思議。

東京03 リーダー飯塚さんのボヤキが
聞こえて来そうです。
「なんだよ、もう〜、イイなぁ〜おまえだけ」